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外 門
「十五代蜂谷宗意が幕末の動乱による戦禍を逃れ、京よりこの地に移り住んだ。」
という、名古屋市教育委員会の高札が脇に立つ。名古屋城の西北に位置する。


玄関奥のくぐりから芳香に導かれるように路地をぬける。俗塵を払いながら千鳥掛けの飛び石を辿る。脇には、松隠軒好みの忍草が配される。
名古屋大空襲の戦火から逃れたのは、この腰掛けと外門だけであった。
腰掛待合


中 門
中門をくぐれば、香と茶の別世界がそこから始まる。
市中の騒音から解放され、その清閑さに身も心も引き締まる思いだ。


左に躙り口、右に貴人口を配す茶席「九峰庵」は、かつてここから御嶽山をはじめ遠く九つ山々が望まれたことから名付けられた。
四畳半の典型的な草庵茶室の造りは、簡素で気品にあふれる。

茶席「九峰庵」貴人口
躙り口より床を臨む


伽藍の敷石を中心に
香席「松隠軒」、茶席「九峰庵」、
左勝手四畳半「珠光」が配される中庭。


御簾で夏の室礼を整えたたたずまいがすがすがしい。
香席「松隠軒」外観


香席「松隠軒」内部
足利義政の銀閣寺「弄清亭」を模したこの十畳は、志野流香道を代表する香席。
すべての教義、所作や道具はこの席を基本としている。


名古屋市西区上名古屋二丁目10−5
地下鉄鶴舞線浄心駅徒歩5分